発達障がいは、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態です。そのため、育児の悩みを抱えたり、お子さまが生きづらさを感じたりすることもあります。育て方や家庭環境が原因ではありません。
発達障がいがあっても幼児期から特性に応じた療育を受けることで、本人が持っている力を活かしやすくなったり日常生活の困難を軽減させたりすることができます。
音楽を聴くことや演奏することは脳全体が刺激され、様々な良い影響が出ることが科学的に分かってきました。医療の現場で使われることも増えています。
1994年から3年間にわたって、カナダのモントリオールである研究が行われました。
3年間ピアノのレッスンを受けた子どもと、そうでない子どもを比較した結果、言語・空間認知・数字、すべてにおいてレッスンを受けた子どもが優位だったそうです。
脳機能の働き方によって生じる発達障がいには、脳全体を刺激するクラシック音楽等の質のよい音楽が良いといわれています。
手先をつかう
指先を使う鍵盤あそびは、手先の巧緻性を高めお箸や鉛筆の練習につながっていきます。
着席に慣れる
小学校準備として集中して椅子に座ることも楽しみながら練習します。
打楽器で発散
打楽器を使いリズムあそびをします。音を聞く力をつけリズム感を育みます。
えんぴつを持つ
運筆は手先の発達に合わせて練習を進めていきます。鉛筆をもつ前の段階から丁寧に進めていきます。
右脳への刺激
フラッシュカードやことばカードなどは毎回使用し、たくさんのことばをインプットしていきます。
発声練習
音楽やリズムにことばを乗せ、相乗効果による発語の促しを行います。
療育は早期からスタートするほど効果的です
座位がまだ取れない乳児のお子さまには親子ペアレッスンがお薦めです。
脳の神経細胞は0~3歳の間に急速に進み、3歳で80%が完成するといわれています。早い時期から療育をはじめましょう。
生演奏を聴き、ふれあい体操や音楽リトミック。親子のスキンシップと療育を楽しんでください。